CA Technologiesは5月17日(米国時間)、ラスベガスにて開催中の「CA World 2010」にて、クラウド管理のスイート製品となる「CA Cloud-Connected Management Suite」を発表した。
CA World 2010の基調講演に立ったCA Technologiesクラウド製品&ソリューションビジネスライン担当エグゼクティブバイスプレジデントのChris O'Malley氏は、「社内外のリソースを組み合わせてアプリケーションやサービスを提供する“ITのサプライチェーン化”が進んでいる。これまでのITは社内リソースのみを利用していたが、クラウドコンピューティングが普及するにつれ、企業はさまざまな外部のサービスプロバイダーと手を結ぶことになる。つまり、ITサプライチェーンをいかに最適化できるかが競争力につながるのだ」と述べている。
そこで用意したのが今回発表したソリューションだ。CA Cloud-Connected Management Suiteは、「CA Cloud Insight」「CA Cloud Compose」「CA Cloud Optimize」「CA Cloud Orchestrate」の4製品で構成される。
CA Cloud Insightは、ITサービスの評価基準となる「Service Management Index」(SMI)を活用したもので、CAが開設したクラウド関連のコミュニティサイト「Cloud Commons」とも連動している。Cloud Insightを利用すれば、どのクラウドリソースがニーズに合っているのかユーザー自身で見極めることができるという。
CA Cloud Composeは、市販されているハードウェアからクラウドを作り上げ、さまざまなサービスをクラウド上で展開、管理するためのソリューションだ。クラウドのインフラ構築からサービスの展開までをひとつの製品で提供できることが特長だとしている。
CA Cloud Optimizeは、クラウドの評価基準であるSMIのコンセプトやCloud Commons上の情報により、ユーザーが社内外のインフラやサービスを最大限活用できるよう支援する。ニーズに合わせて容量やパフォーマンスなどの基準が設定できるため、管理コストの削減やビジネスの迅速性向上につながるという。
CA Cloud Orchestrateは、Cloud Insight、Cloud Compose、Cloud Optimizeはもちろん、将来的にダウンロードが可能となるCloud Commonsの情報などを基に、ワークフロー管理やポリシーベースの自動化が可能となるものだ。
それぞれの製品のリリース時期は、Cloud InsightとCloud Composeが10月下旬、Cloud Optimizeが2011年4月、Cloud Orchestrateはその翌四半期となる見込み。ただし、これらの製品はCAが買収した3Tera、Oblicore、Cassattなどの技術が基になっており、Cloud InsightやCloud Composeのベースとなる機能はすでに利用可能だ。
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