Canonicalは、「Ubuntu 10.04」(開発コード名「Lucid Lynx」)のリリース候補版(RC)を公開した。コンシューマー向けの機能が追加され、クラウドインフラストラクチャとの統合性が向上し、外観が新しくなっている。
現地時間4月22日の今回のリリースの2週間前には、ベータ版がパブリックテスト向けに公開されていた。今回アップデートされたバージョンは、ほぼ完成した状態にあるとCanonicalは述べた。
Ubuntuのリリースマネージャーを務めるSteve Langasek氏は声明で、「このリリース候補版は、完全で安定しており、どのユーザーによるテストにも適していると考えている」と述べている。
標準版のサポートが18カ月であるのに対し、UbuntuのLTS(Long Term Support、長期サポート)版であるLucid Lynxは、デスクトップ版は3年間、サーバ版は5年間サポートされる。Canonicalによると、今回のリリースは重要なアップデートであり、同社が今後のリリースで開発予定の新機能が搭載されているという。
新しいLTS版のリリースにより、Canonicalは、Ubuntuの2010年10月に完成予定のバージョン(開発コード名「Maverick Meerkat」)では、より抜本的な変更を目指すことができると同社は述べている。
Canonicalの創設者であるMark Shuttleworth氏は4月に入り、Maverick Meerkatにおける変更点の1つとして、デスクトップを「Gnome 2.x」シリーズから「Gnome 3.0」へアップデートする予定であると述べた。また、ソーシャルネットワーキング機能のアプリケーションへの統合に向けて設計された、ネットブック向けインターフェースが刷新される予定である。
Shuttleworth氏はブログ投稿で、「今は変化の時であり、劇的な改善の機会があるならば、われわれは大胆な変更によって人々を驚かせることを恐れない」と述べた。
Canonicalは、4月29日に予定されているLucid Lynxの正式版リリース前に、フィードバックとバグ修正を求めていると述べた。同社は、同ソフトウェアの正式版リリース前に修正予定の既知のバグのリストを公表している。
Canonicalのウェブサイトでは、リリースノートやダウンロードが提供されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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