ネットブックはもともと、ネット利用を主としたことから名付けられたため、ほぼ100%無線LANに対応している。さらに、外出時などの利用を考慮して、WiMAX対応や携帯電話事業者の通信モジュールを内蔵した機種も登場している。
外付けUSB接続の通信アダプタを接続するよりも、通信モジュールを内蔵することにより本体に余計にものを接続することなくスッキリした状態で通信が可能。本体だけで公衆無線LANよりも圧倒的に通信利用ができる場所が拡大する。
また、ネットブックは回線契約付きの外付け通信モジュールとセットで特価販売されることが多いが、通信モジュール内蔵のネットブックも同様で、回線契約とセットなら非常に安価で購入できる。
ネットブックは比較的小型軽量で、持ち歩いて使う場面も多いことが予想される。となれば必要なのがバッテリ稼働時間だ。
ネットブックのCPUやチップセットなどのスペックはほぼ横並びだが、その中でも差別化できるポイントがバッテリによる稼働時間である。省電力性能を優先したAtom Zシリーズが全体的に有利なのは揺るがないが、安価でそこそこの処理能力を備えたAtom Nシリーズでも長時間モデルが登場している。
中でもASUSの「Eee PC 1005PE」はカタログ値で約11.7時間の駆動を実現、ASUSは独自の省電力機構を搭載、各部で無駄な電力を使わないようにして長時間利用を可能にした。また、Atom Zシリーズはどちらかと言えば小型軽量化のために搭載することが多かったが、オンキヨーの「MX1007A4」は長時間利用に特化。重量は1kgを超えてしまうものの14.4時間という長時間稼働のネットブックとなっている。
価格にも制約のあるネットブックゆえ、デザイン面は後回しになりがちだったが、競争激化によって差別化のポイントをデザインに置いている機種も増えてきた。
中でもカラーバリーエーションは最も簡単に差別化できるポイントで、BTOのメーカーでは豊富なカラーが選べることが多い。また購入しやすい価格やコンパクトなサイズで女性ユーザー向けに訴求した特別なデザインを施したPCも揃っている。
特に日本ヒューレット・パッカードのミニノートシリーズでは、デザイナーとのコラボレーションモデルを代々登場させており、最新モデルでは蝶をデザインした「HP Mini 210 Vivienne Tam Edition」が発表された。
一方、カラーリングだけでなく、機能を持ったデザインの機種も登場した。レノボの「IdeaPad S10-3t」はタブレットPCで、マルチタッチ機能と合わせてタッチ操作がしやすいネットブックとなっている。
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