[ウェブサービスレビュー]タスクの「積ん読」を防ぐ繰越機能付タスク管理サービス「Done」

Done.io
内容:「Done」は、当日するべきタスクだけを表示し、それ以外は翌日に繰り越していく仕組みのタスク管理サービスだ。タスクの繰り越しにあたってワンアクションが必要になることから、安易な繰り越しを防止し、タスクリストの消化を助けてくれるという効果がある。

 「Done」は、タスクを順次登録していき、終わったら消すというシンプルなインターフェースを持ったタスク管理サービスだ。一般的なタスク管理サービスとやや異なるのは、初期画面で表示されるのは当日中に処理しなければいけないタスクだけで、それ以外は一括して繰り越し扱いとなることだ。

 使い方は至ってシンプル。表示されているタスクが完了すれば、チェックを入れて消す。完了しなければ「Shift」を選択して翌日に繰り越す。日付が変わると画面が更新され、前日から繰り越したタスクが表示されるので、あらためてチェックもしくは繰り越しの操作をする。このループの中で、タスクを順次消化していく流れになっている。

 タスクを翌日に繰り越すためにワンアクションしなくてはいけないことは、安易な繰り越しを防止する役割を担っている。タスク管理サービスをしばらく使っていると、なんとなく伸ばし伸ばしになっているタスクが増え、タスクリストの価値が薄れてくる場合がある。この仕組みなら、タスクが否応なく目に飛び込んでくるために見て見ぬふりをしづらい上、繰り越す場合もワンアクションの手間が必要になるため、それなら今日中に片付けてしまおうという気になりやすい。

  • 「Done」メイン画面。上部にはタスクを追加するための入力フォーム、下段にはタスクが表示される

  • タスクにチェックを入れると完了扱いとなる。リストはドラッグ&ドロップでの並び替えも可能

  • マウスオーバーすると表示される「Shift」を選ぶと翌日に繰り越される

 また、本稿執筆時点では一時的に非公開になっているが、本サービスはグラフ表示モードも備えている。日々どのくらいのタスクを消化しているか、折れ線グラフで表示できるので、モチベーションの向上にもつながる。達成の割合ではなくタスクの実数で表示されるのは好みが分かれそうだが、日々の作業量を把握するという意味では悪くない。

 携帯電話からのメール投稿や複数メンバーでの共有機能は用意されておらず、また長期にわたるタスクの管理には向かないが、インターフェースは簡潔で分かりやすい。多機能すぎるタスク管理サービスと相性が悪く、タスクが「積ん読」状態になっているという人にとっては、試してみる価値がありそうだ。

  • Shiftで翌日に繰り越されたタスク。日付が変わると、当日に処理すべきタスクとしてメイン画面に再び表示される

  • いったん翌日に繰り越したタスクは、「Unshift」でメイン画面に戻せる

  • 過去に処理したタスクも表示できる

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