フォルクスワーゲンの効率化技術「BlueMotion」、2010 World Green Carを受賞

文:Candace Lombardi(Special to CNET News) 翻訳校正:編集部2010年04月02日 12時10分

  「2010 World Green Car」(2010年の世界的グリーンカー)を受賞したのは、1モデルではなく実質3モデルとなった。いずれのモデルも、効率化技術システムを採用している。

 Volkswagenは米国時間4月1日午前、2010 New York International Auto Showにおいて、同社「BlueMotion」技術で同賞を受賞した。BlueMotionは、「Golf」と「Passat」「Polo」の3モデルで採用されている。

 BlueMotionブランドは、エンジンやトランスミッション、ブレーキングシステム、その他パーツの空力に効率化技術が追加されたVolkswagen車両に付与される。こうした組み合わせにより、各車両の二酸化炭素(CO2)排出量を最小限に抑えたモデルが実現している。BlueMotionは電池を搭載した電気自動車のように完全に別の動力伝達系を使用する代わりに、ガソリンとディーゼルに関係なく、既存の燃焼エンジンを強化することで効率性を高め、CO2排出量を削減するという。

 エンジンおよびトランスミッションへの変更点は、厳密にはPoloとPassat、Golfの各BlueMotionモデルによって異なるが、全体的に見るといくつかの類似点がある。

 BlueMotionによる追加機能には、Volkswagenがスタートストップ(ストップスタートともいう)と呼ぶシステムが含まれる。これは、運転手が車を完全に停止させたとき、車をアイドル状態にする代わりにエンジンを切ることによって、燃料を節約するシステムだ。GolfとPassat、PoloのBlueMotionモデルでは、空気抵抗を抑えるためにボディにも若干の変更が加えられており、サスペンションが低くなっている。これによって、燃料消費を減らすことが可能だ。さらに、空気力学的に優れたスポイラーやバンパー、グリルも採用されている。BlueMotionモデルの車は、回生ブレーキや転がり抵抗の少ないタイヤも備えている。

 この賞は、25カ国59人の自動車ジャーナリストによって選出された。トヨタ自動車の「Prius」と本田技研工業の「Insight」も上位入賞となった。

Volkswagen 提供:Volkswagen

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

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