Mozillaは米国時間3月10日、「Mozilla Thunderbird 3.1」(コード名:「Lanikai」)の第1ベータ版を公開した。「Windows」と「Mac」「Linux」で利用可能になっている。同ベータ版では、このオープンソースの無料デスクトップ電子メールクライアントに対して目立った変更はほとんど加えられていない。しかし、Mozilla Messagingは、今回のリリースの目的がThunderbirdを支える「Gecko」エンジンのアップグレードに伴う問題の修正だと発表していたため、これは意外なことではない。
Lanikaiは、「Gecko 1.9.2」を使用するThunderbirdの初めての半安定版だ。Gecko 1.9.2は、「Firefox 3.6」でも使用されている。Thunderbird 3からThunderbird 3.1ベータテスト版への変更点には、「Mac OS X 10.6」における「Thunderbird 2」からのアップグレードパスの改善、オートコンプリート機能やタブ、アクティビティマネージャのフィックス、インターフェースの小規模な改善および修正、安定性とメモリに関する多くの修正などが含まれる。
新しいセキュリティ機能の1つとして、Lanikaiは、拡張機能がHTTPSプロトコルを使用するセキュアなサーバにホストされていること、またはデジタル署名されていることを要求するようになった。これらの要件のいずれかが満たされていないと、拡張機能はインストールされない。
バグフィックスの完全なリストは、ここで公開されている。
Lanikaiには既知の問題がいくつかある。これには、「Kaspersky Anti-Spam」アドオンとの競合、ボタンをペイン外に押し出すプレーンテキスト電子メールインターフェースの偶発的なバグ、「Offline」モードで書かれた電子メールがインターネット接続回復時に自動的に送信されないオフラインモードの偶発的なバグなどが含まれる。最後のオフラインモードのバグが発生した場合は、「Drafts」フォルダから手動で電子メールを送信する必要がある。
Lanikaiの開発がアルファ段階に入ったときに明かされたように、Mozilla Messagingは「Firefox」のリリーススケジュールに追随することを目指している。Thunderbird 3.1の正式版は、6月中にリリースされる見通しだが、これは変更される可能性がある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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