ゲーマーもやっと、「Mac」の利用を真剣に検討できるようになりそうだ。Valveは米国時間3月8日、最近うわさされていたとおり、同社のゲームサービス「Steam」とゲームエンジン「Source」をMac対応にすると発表した。
2003年に設立されたValveは今や、おそらく最大の規模を誇るゲームのオンライン配信企業である。2010年2月の時点でValveは、Steamのアクティブユーザーアカウント数が2500万を超え、常時約200万人のユーザーが同サービスを利用していると発表している。Steamでは、1000種類以上のゲームが提供されている。すべてが直ちにMacプラットフォームで利用可能となるわけではなく、いつどのゲームが提供されるかは開発者ら次第となる予定だ。
Valveによると、Mac向けの「Steamworks」は、すべての「Steamworks API」をサポートし、「Steam Play」という新機能によって、Macまたは「Windows」版の同製品を購入したユーザーは、無償で他方のプラットフォームでプレイできるようになるという。つまりユーザーは、Steam PlayによってPC版のゲームをプレイした後、追加でお金を支払うことなく、Mac版で続きを楽しむことができる。
Valveのライブラリには、「Left 4 Dead 2」「Team Fortress 2」「Counter-Strike」「Portal」、そして4月にリリース予定の「Half-Life」シリーズなど、同社が開発したタイトルが含まれる。Valveが所有するこれらのゲームが、最初にMacプラットフォームにポーティングされることになりそうだ。
ValveでSteam開発担当ディレクターを務めるJohn Cook氏は、ゲームは、エミュレーションによってではなく、ネイティブ版としてMacにポーティングされ、将来的に同社は、ゲームのWindows、Mac、「Xbox 360」版を同時にリリースする予定であると明かした。Windows版とMac版のプレーヤーは、同一のマルチプレーヤー環境、共有サーバ、ロビーなどを共有することになる。現在、最初のMac Steamクライアントをベータテスト中であるとCook氏は述べた。
特に変更がなければ、「Portal 2」がMac版とWindows版の同時リリースの第1弾となる予定である。同ゲームは2010年第4四半期にリリース予定。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。 原文へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス