カカクコムは1月27日、携帯電話OS「Android」向けアプリケーション「ファッションカメラ」を提供開始した。Android向けのアプリケーション配信サイト「Android マーケット」にて無料でダウンロードできる。
ファッションカメラは、Androidを搭載するカメラ付き携帯端末で利用できるアプリケーションだ。カメラで写した風景の中から好みの色の部分をタッチし、検索したい商品のジャンルを選択すれば、条件に該当する商品を一覧表示する。一覧から1つ商品を選択すればブラウザが起動して商品の販売サイトに遷移するので、そのまま購入することも可能だ。
検索できる商品は、カカクコムが運営する価格比較サイト「価格.com」のファッションカテゴリーのうち、メンズファッションおよびレディースファッションのトップス、アウター、ボトムの6種、約200万点。今後はユーザーの反応を見てカテゴリーの追加も検討する。
このアプリケーションを開発したのは、COO室アシスタントマネージャーの藤原史和氏。同氏はカカクコムで技術者向けサイト「Okyuu.com」の企画から開発までを手掛ける一方、個人でもAndroidアプリを開発し、Android マーケットで公開してきた。その経緯もあり、2009年11月にはOkyuu.comの閲覧用Androidアプリケーションを公開。ファッションカメラは価格.comのファッションカテゴリーでもともと提供されていた機能をAndroid向けにしたもので、同社2つめのAndroidアプリケーションとなる。
価格.comやレストランの口コミサイト「食べログ」など、同社が運営するサービスは企画担当者が中心となることが多いが、COO室は技術者を中心としてサービスを開発する目的で2008年に設立された部署。そのため、エンジニアが自発的に研究・開発している内容を積極的に業務として取り込んでいるのだという。
検索サービス部長兼COO室長の福田紀彦氏はCOO室でのAndroidアプリケーション開発について「現時点ではユーザーが少ないので、開発のノウハウ持つことも目的」と説明する。「今後はCOO室の技術と自社が提供する別のサービスと組み合わせてユーザーに提供することで、新しいアプローチのできる企業ということをアピールしたい」(福田氏)
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス