GmailやHotmail、Twitterなどのウェブサービスのデータは、その多くがオンライン上に保管されている。サービスによってはローカルにバックアップを取ることも可能だが、個別のツールを使わなくてはいけないため手間がかかる上、スケジュールの設定も面倒で、どうしてもなおざりになってしまいがちだ。こうした場合に便利なのが、さまざまなウェブサービスのデータを定期的にオンラインバックアップしてくれる「Backupify」である。
使い方は、目的のサービスを選んで自分のIDとパスワードを登録するだけ。あとはBackupifyがこれらのサービスに定期的にログインし、Amazon S3上にデータをバックアップしてくれるというわけである。本稿執筆時点で対応しているのは、Gmail、Hotmail、Twitter、Google Docs、Flickr、Facebook、Wordpress、Deliciousなど13のウェブサービスだ。
無料のウェブサービスにアカウントを預けることについて抵抗のある人もいるだろうが、後述する通り有償化を前提としたサービスであり、法人としての信頼性はある程度担保されていると見てよさそうである。どうしても不安があるという人は、まずは重要度の低いサービスから始めて様子をみるとよいだろう。
データの保存形式はサービスによって異なり、例えばGmailのデータはeml形式で保存されるのでメール単体で開けるのに対し、TwitterはツイートがPDF形式にまとめられるなど、かなりの違いがある。また、バックアップの周期は日次および週次から指定できるものの、毎日バックアップが取られたあとに数日間パタッと音沙汰がなくなることもあるなど、現状ではまだ不安定さも残る。
現在は急増する登録ユーザに対してサービスの拡張が追いついていないようで、特にデータベースが巨大なGmailと発言数が多いTwitterに関しては対応に苦慮していることを開発者自身が開発ブログ上で告白するなど、発展途上のサービスとの印象が強い。最も無料でユーザ登録できるのは2010年1月31日までで、それ以降は有償サービスへと移行することが告知されているので、サービスの内容に将来性ありと感じる人は、ひとまずこの機会にユーザ登録を済ませておいてはいかがだろう。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?