[ウェブサービスレビュー]GmailやTwitterなどのデータをオンラインバックアップする「Backupify」

Backupify.
内容:「Backupify」は、GmailやHotmail、Twitterといったウェブサービスのデータを無料でオンラインバックアップしてくれるサービスだ。いったん対象サービスのアカウントを設定すれば、あとは定期的に巡回してデータを収集してくれるので、いざという時に役立つというわけだ。

 GmailやHotmail、Twitterなどのウェブサービスのデータは、その多くがオンライン上に保管されている。サービスによってはローカルにバックアップを取ることも可能だが、個別のツールを使わなくてはいけないため手間がかかる上、スケジュールの設定も面倒で、どうしてもなおざりになってしまいがちだ。こうした場合に便利なのが、さまざまなウェブサービスのデータを定期的にオンラインバックアップしてくれる「Backupify」である。

  • 「Backupify」のトップページ。2010年1月31日までは無料で登録可能

 使い方は、目的のサービスを選んで自分のIDとパスワードを登録するだけ。あとはBackupifyがこれらのサービスに定期的にログインし、Amazon S3上にデータをバックアップしてくれるというわけである。本稿執筆時点で対応しているのは、Gmail、Hotmail、Twitter、Google Docs、Flickr、Facebook、Wordpress、Deliciousなど13のウェブサービスだ。

 無料のウェブサービスにアカウントを預けることについて抵抗のある人もいるだろうが、後述する通り有償化を前提としたサービスであり、法人としての信頼性はある程度担保されていると見てよさそうである。どうしても不安があるという人は、まずは重要度の低いサービスから始めて様子をみるとよいだろう。

  • 対応サービス一覧。下段には今後の対応予定として、YouTubeやXmarksなどのサービス名が並んでいる

  • 各サービスのアカウントを設定したのち、バックアップのスケジュールやメール通知について設定する。もっとも試用した限りではあまり正しく反映されないようだ

  • アカウントを設定したらあとは自動的にBackupifyが巡回してデータをバックアップしてくれる。バックアップ済みのデータを見るためには「Archive」のページから該当のサービスを選ぶ

 データの保存形式はサービスによって異なり、例えばGmailのデータはeml形式で保存されるのでメール単体で開けるのに対し、TwitterはツイートがPDF形式にまとめられるなど、かなりの違いがある。また、バックアップの周期は日次および週次から指定できるものの、毎日バックアップが取られたあとに数日間パタッと音沙汰がなくなることもあるなど、現状ではまだ不安定さも残る。

 現在は急増する登録ユーザに対してサービスの拡張が追いついていないようで、特にデータベースが巨大なGmailと発言数が多いTwitterに関しては対応に苦慮していることを開発者自身が開発ブログ上で告白するなど、発展途上のサービスとの印象が強い。最も無料でユーザ登録できるのは2010年1月31日までで、それ以降は有償サービスへと移行することが告知されているので、サービスの内容に将来性ありと感じる人は、ひとまずこの機会にユーザ登録を済ませておいてはいかがだろう。

  • Twitterのバックアップデータ。ダイレクトメッセージや友だち一覧、プロフィール文もバックアップ可能。複数アカウントにも対応

  • Gmailのバックアップデータ。日本語タイトルは文字化けしているが、メール自体は日本語でも問題なくバックアップされる。ちなみに右側の日付はメール送受信日ではなくバックアップ日なので、検索性は高くない

  • Gmailのデータはeml形式でバックアップされるため、通常のメーラーで開くことができる

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