IBMは米国時間1月19日、2009年第4四半期(2009年10-12月期)の決算を発表した。それによると、利益は前年同期比10%増の48億ドル(1株あたり利益は3.59ドル)で、ウォール街の予想を上回った。売上高は272億ドルで、為替調整を行うと、これよりもわずかに少なくなる(決算報告書)。
アナリストは売上高を269億8000万ドル、1株あたり利益を3.47ドルと予想していた。
2009年通期では、純利益が前年比13%増の134億ドル(1株あたり純利益は13.01ドル)、売上高が前年比8%減の958億ドルだった。今後の見通しについては、IBMは1株あたり純利益が「最低でも11ドル」と予測した。
第4四半期の売上総利益率は48.3%で、わずかに上昇した。通年では45.7%だった。
IBMの会長、社長兼最高経営責任者(CEO)を務めるSamuel J. Palmisano氏は決算報告書で、次のように述べた。
IBMは戦略転換や、現在の経済状態においてわれわれのクライアントが高く評価する製品およびサービスの提供、世界中の発展途上国への献身的な取り組みから、継続して利益を上げた。われわれは2009年、「Smarter Planet」ソリューションやクラウドコンピューティング、高度な分析などの機会に投資した。これらの新しい可能性のおかげで、IBMは経済の回復とともに成長することができている。われわれがグローバルに統合した企業の構築によって実現したオペレーショナルレバレッジの上昇によって、弊社は売上高の成長回復とともに、より大きな利益を上げられるようになるだろう。われわれは2010年、そして、長期ロードマップにおける最大級の目標を達成する弊社の能力に自信を抱いている。
最高財務責任者(CFO)であるMark Loughridge氏はアナリストとの電話会見で、少し時間をとって、IBMが前四半期や前年ではなく、この10年間で遂げた「劇的な変貌」を振り返った。その中でも、Loughridge氏は、IBMが10年間で108件の買収を通して、コモディティ事業からソフトウェアとサービスを融合した事業への移行を開始したことに言及した。Loughridge氏は、成長市場への投資や研究開発への投資強化を指摘した。さらに、IBMの特許ポートフォリオも引き合いに出して、それらの特許の約70%はソフトウェアおよびサービスに関するものであり、この10年間における同社の変貌を反映している、と述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス