知識がいくらあっても、実践で使えなければ意味がない。ネットワークと聞いて、技術的なことは単に知識として知っているが、実務で適切な方法を選べる程には理解できていない、と困っているならば、本書が助けになるだろう。
ネットワークの「解説書」ではなく「攻略本」であると、著者が書いているとおり、あるときは物語風、またあるときは講義風の語り口で、「どうせまた難しいんでしょ」とネットワークについて理解することを半分あきらめている読者を、道に迷わないように導いてくれる。
第1部では、本質を捉えるために、ネットワークを「単純化」「個別化」「関係性」という3種類の視点(メガネ)を使って整理している。すると、社内などの比較的狭い範囲のネットワークから、会社と会社を結ぶ、あるいは世界中を結ぶネットワークまで、規模によって異なるネットワークの形と意味が、はっきりと見えてくる。
第2部では、TCP/IPネットワークの仕組みについて、インターネットを利用している人ならば一番身近に感じられる「ウェブ」とは実際どのようなものなのか、その仕組みを詳しく、しかし、あくまでも本質を理解することを目的として端的に説明する。
したがって、ITエンジニアのみならず、むしろ、ネットワークについて知っておかなければならないが、難しくて敬遠していたという、エンジニア以外の人にお勧めしたい。
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