日立ソフトウェアエンジニアリング(日立ソフト)は1月18日、米DigitalGlobeの国内総代理店として展開している衛星画像提供サービス事業において、高分解能衛星「WorldView-2」の衛星画像提供サービスを開始した。
日立ソフトは、DigitalGlobeの高分解能衛星「QuickBird」および「WorldView-1」の2機による衛星画像提供サービス事業を2001年から展開しており、地図作成、更新での利用、設備建設の事前調査、災害状況把握、農業の生育管理、森林の二酸化炭素吸収量把握などの分野に衛星画像を提供している。
WorldView-2は、2009年10月に打ち上げ成功したDigitalGlobeの高分解能衛星。従来の青、緑、赤、近赤外の4バンドに、コースタル、黄、レッドエッジ、近赤外2の4バンドを新たに加えた8バンドのマルチスペクトルセンサを搭載している。
WorldView-2の8バンド画像の提供開始により、従来の4バンドの画像では実現が難しいとされていた海の中(浅瀬)の状況や植物の健康度を見ることができ、地図の作成や更新、農林業および環境調査、防災や災害対策などに活用できるという。また、色の再現力も向上するという。
さらに現行のQuickBirdとWorldView-1にWorldView-2が加わった3機体制となることで、1日の撮影能力はおよそ200万平方キロメートル(日本の国土の約5倍)となり、アーカイブ画像の整備範囲拡大および画像更新頻度の向上が実現できるという。
利用料金は新規撮影の場合、最小購入面積100平方キロメートルで37万8000円から、アーカイブ販売が最小購入面積25平方キロメートルで7万3500円からとなっている。
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