3Dグラフィックスは、まずゲームの分野で普及し、その後、OSにも広まった。そして、米国時間12月10日、3Dグラフィックスはウェブブラウザへの組み込みに向けても、重要な一歩を踏み出した。
OpenGLグラフィックスインターフェースを監督するKhronos Groupは、ハードウェアアクセラレータによる3Dグラフィックスをウェブにもたらそうとする同団体とMozillaの取り組みが、ドラフト規格に達したことを発表した。「WebGL」と呼ばれるこの規格を利用すれば、ウェブのJavaScript言語を使うプログラマーは、ビデオカードが持つ3Dグラフィックスの安定的な処理能力を活用することができる。
Khronos Groupは現在、WebGLを完成させるために、同規格を利用する可能性のあるウェブ開発者などから意見を求めている。「われわれは暫定的なものではなく、単なるドラフトでもない仕様を2010年前半、第1四半期にリリースできるだろう、と私は考えている」とWebGLワーキンググループの議長で、MozillaのスタンダードエバンジェリストでもあるArun Ranganathan氏は述べた。
利用者の数で言えば、「Internet Explorer(IE)」は今でも最も有力なブラウザだ。しかし、IEの4つの主要なライバル、すなわちMozillaの「Firefox」とAppleの「Safari」、Googleの「Chrome」、そしてOpera Softwareの「Opera」は、ウェブの技術を進化させることによって優位に立とうと懸命に努力しており、時には非公式に協調することもある。
WebGLはそうした取り組みにぴったりと合致する。そして、これら4つのブラウザメーカーは全てWebGLを支持しており、SafariとChrome、Firefoxの開発者テスト版は同規格を組み込んでいる。本記事のためにMicrosoftにもコメントを求めたが、同社は規格サポートに対する総合的な方針を繰り返すにとどまった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。 原文へ
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