セキュリティ企業Sophosの調査結果によれば、「Facebook」ユーザーは自分の個人情報の公開に関して、あまりにも積極的すぎるという。
Facebookユーザーが個人情報を提供する確率について調査したSophosのオーストラリアチームによれば、Sophosが接触した100人のユーザーのうち、41〜46%が同社によって作成された2人の偽Facebookユーザーからの友達リクエストを「すんなりと承認」したという。
2人の偽Facebookユーザーのうち片方の偽ユーザーでは、友達として登録した人の89%について生年月日を知ることができた。また同じ偽ユーザーで、電子メールアドレスについては100%取得できている。そのほかに学校の情報などにもにアクセスすることができた。またSophosが友達になった全ユーザーの約半数は、自分が住んでいる町の名前を公開していた。さらに、家族や友達に関する情報まで公開されていたという。
若いユーザーは、年上のユーザーに比べ、自分の職場や学校に関する情報を「惜しみなく公開」していた。「どちらの年齢層のグループも、電子メールアドレスや誕生日については自由に公開していた」とSophosは調査結果を発表した現地時間12月6日のブログ投稿で書いた。「こうした詳細情報は詐欺師やソーシャルエンジニアにとって理想的な出発点となるので、憂慮すべきことである」(同社ブログ)
さらに、Sophosは次のように付け加えた。「10年前なら、詐欺師やなりすまし犯がこの種の詳細情報にアクセスするには、おそらく数週間の時間が必要だっただろう。さらに私立探偵による現地調査も必要だっただろう。残念なことに、近頃では、ソーシャルネットワーキングサービスのユーザーの多くが、自分の人生のストーリーを自ら提供している」(Sophos)
SophosがFacebookユーザーの個人情報管理に対して懸念を表明する前にも、Facebookの創設者であるMark Zuckerberg氏が先週、Facebookのユーザーは同社が開発したプライバシーツールを使う必要があるとの声明をリリースしている。さらに、Facebookは米国時間12月6日、5つのインターネット安全団体で構成される安全諮問委員会の設立を発表した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。 原文へ
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