グーグルやヤフーなどの検索エンジンで語句を検索すると、結果と同時に検索語句に関連した広告が表示される、キーワード広告。そのキーワード広告において、費用対効果を最大限に引き出すことを目的で書かれたのが本書だ。
キーワード広告は、不特定多数を対象にしてきたこれまでの広告とは全く違う。しかしこの本を読むと、物やサービスを「売る」目的は同じであると気付かされる。つまり、ユーザーはどんな人で、何を考え、何を求めているかを徹底的に分析することで効果的な広告を展開できるという根本は同じということだ。
しかし、自分のやり方は正しいと思い込み、間違った方法でキーワード広告に取り組む広告担当者は少なくないという。
監修を手がけたワードシーカーは日本最大級となるキーワード広告専門の経営コンサルティング会社。平均月商300万円の個人医院を月商5000万円に成長させるなどの実績を持つ。キーワード広告担当者が陥りやすい間違った考え方、方法を挙げ、それをどのように改善すべきかを具体的に解説する。
例えば、多くの本で書かれている「キーワードを絞れ!」という誤解。ユーザーが複雑な語句で検索をするようになった最近の傾向からすると間違いであり、「着物クリーニング 京都」と「着物クリーニング シミ抜き」では、検索した人のニーズが明らかに違う。これに対応するため多くの複合キーワードを正確に登録する必要がある――とのことだ。
専門性の高い本でありながら初心者にも読みやすく、上級者にも大きなヒントを与えてくれる内容だ。
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