アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー運営事務局は11月11日、優れた起業家を選出するイベント「2009年 第9回 Entrepreneur Of The Year Japan」を開催した。東洋システム代表取締役の庄司秀樹氏とモルフォ代表取締役社長の平賀督基氏が大賞を受賞した。
Entrepreneur Of The Year Japanは2001年に初めて開催された。起業家としての創造性・革新性、事業の成長性・ビジネスモデルの優位性、国際性などを基準に優れた起業家を選ぶ。
もともとは米国でErnst&Youngにより1986年に創設された起業家表彰制度で、過去にはサン・マイクロシステムズのスコット・カクニーリ氏、デル・コンピュータのマイケル・デル氏、スターバックス・コーヒーのハワード・シュルツらが受賞している。2009年は約50カ国で開催されるまでに成長。これまで表彰された起業家の数は世界で通算1000人以上にのぼるという。
2009年 第9回 Entrepreneur Of The Year Japanの大賞を受賞した東洋システムは1989年の設立。ハイブリットカーや電気自動車、携帯機器などに使われる二次電池を研究開発する際の試験装置を提供し、ハイブリッドカーの開発に大きく貢献した。
設立5年ながら同じく大賞を受賞したモルフォは携帯電話向けの画像処理ソフトウェアを提供する。搭載機種は国内121モデル、海外39モデルの合わせて161モデル。2009年9月には累計ライセンス数が1億ライセンスを突破した。
モルフォ代表取締役社長の平賀督基氏は受賞のコメントで、「モルフォは5年前に設立しました。当時、国立大学が法人化されて、その一環で東大、東大のVCからも、私どものようなどうなるかわからない会社に出資いただきました。本当に感謝しています。テクノロジーを開発していきたいという気持ちに共感して一緒にやってきてくれた社員、製品を採用してくれているメーカーさん、みなさんに育てていただいた会社です。こういったありがたい賞をいただき、これからますます世に出て行かなければと思います」と述べた。
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