Intel Macで「Mac OS X」とともに「Windows」の稼働を可能にするVMware Fusionのメジャーアップデート版「VMware Fusion 3」がリリースされた。バージョン3となった同ソフトウェアには、多くの修正と変更が加えられている。
VMware Fusionの以前のバージョンに存在していた細かな問題点は、最新版でそのほとんどが修正されているようだ。修正に加えて、バージョン3では性能も改善されており、全体的な使用性が機敏になっているとともに、一時停止していた仮想マシンを再開する際の速度が最大2倍に高速化されている。また、64ビットコアエンジンと、64ビットカーネルのネイティブサポートで「Snow Leopard」の高度なアーキテクチャを利用して、同新OS向けの最適化も実現されている。最新版は、「OpenGL 2.1」および「DirectX 9.0c Shader Model 3」を用いたハイエンドの3D画像もサポートし、ゲームユーザーがMac上で最新のWindowsゲームを楽しめるようになっている。
VMware Fusion最新版の最大の特長はおそらく、既にMacに存在するコンテンツをWindows環境で共有する機能だろう。これにより、画像、音楽、ドキュメントをMacの「Finder」にあるフォルダからWindows環境へと取り込むことができる。さらに優れた機能として、FinderからWindowsファイルを開き、VMware FusionのWindowsでそれらを自動的に起動することができる。Macのメニューバーにある「Always On」アプリケーションメニューからも、VMware FusionのWindowsアプリケーションを起動することができる。VMware Fusionが稼働していない場合でもこれが可能だ。
筆者のテストでは、VMware Fusionで「Windows 7」を稼働し、ほとんどすべてが宣伝どおりに動作した。ある一定の場合に画面上に現れる奇妙な画像の乱れなど、グラフィックスの問題をいくつか発見した。しかし全体的には、Windows 7をかなりスムーズに稼働させることができ、多くの新機能を問題なく使用することができた。2つのOS間をこれまでよりも容易に切り替えるためのさらなる機能が追加されており、価格も79.99ドルと手頃なことから、Windows環境を必要とするMacユーザーは、VMware Fusionが提供するすべての機能を歓迎するだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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