「会議」と聞いて、良いイメージを持つ人はそう多くはないだろう。「だらだらやって結局何も決まらない」「資料に書いてあることを延々と聞かされただけ」など、会議についての不満はどこででも聞かれる。しかし、会議でするべきことは、時間をムダにすることではないはず。会議を有意義なものするため、マインドマップを使うのはどうだろうか。
マインドマップを使う人は多いが、個人レベルで完結しているのでは、せっかくのマインドマップの技術がもったいない。マインドマップをグループで生かして、ムダな会議を早くて簡単で楽しい会議にしようというのが本書の狙いだ。
では、本来会議では何をするべきかというと、「『問い』に対して『答え』を出す」ことだという。そこで、まずは会議で起こりやすい問題や陥りがちな勘違いを挙げて、会議のルールを示し、次に、会議の内容を参加者全員で簡単に共有できるマインドマップについて解説。最後に、会議の進め方を説明して、問いに答えを出すための会議の実現を後押ししている。
会議進行の過程が、図にまとめられているのだが、これが慣れないうちは少しばかり分かりにくい。しかし、これほどまでに理想的な会議の進行について、詳しく書かれた本はなく、このやり方をいったんチームや会社で取り入れたら、絶大な効果を発揮するだろう。「15分で問題解決」というプログラムがあり、普段の会議ですぐに使いたい場合、このタイムテーブルに従って進めてみて、後から理論の部分を読むのもいいだろう。
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