Interactive Advertising Bureau(IAB)とPricewaterhouseCoopers(PwC)が米国時間10月5日に発表した調査結果によると、米国のインターネット広告の2009年上半期における売上高はわずかに減少したという。しかし、これに驚く人はまずいないだろう。
同業界団体の調査結果によれば、米国オンライン広告の売上高は前年同期比5.3%減の109億ドルで、全体的な損失は6億1000万ドルだったという。景気後退によってメディア事業が大打撃を受けたことを考えると、この損失は無理からぬことだろう。しかし、広告業界全体が15.4%減少したことに比べれば、デジタル広告の下げ幅は少しも深刻なものではない。
さらにIABは、オンライン広告は実質的には前年から横ばいであること、そして、広告業界で唯一成長している区分はケーブルテレビであることを示すNielsenの調査結果も持ち出した。
PwCのパートナーであるDavid Silverman氏は、オンライン広告について「活発で、持続可能な業界」と評し、「12年以上前には存在さえしていなかった業界」であると繰り返し述べた。
ここ数カ月の間にかなりの飛躍を遂げたソーシャルメディア広告のことは、余り話題に上らなかった。大きな利益を上げることなど絶対にできないとの批判を多く浴びてきたソーシャル広告は、予想よりも数四半期早くキャッシュフロー黒字化を達成したとするFacebookの発表によって、活性化された。
3億人以上のアクティブユーザーを有するまでになったこのソーシャルネットワークは、バーチャルコマースによる収益ストリームを模索しているが、依然として主に広告に支えられている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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