テレビ番組の感想や“盛り上がり”を共有するチャットサービス「てれび応援団」

原田和英(アルカーナ)2009年10月06日 19時33分

 クラウドリンクが運営する「てれび応援団」は、テレビ番組の視聴体験を共有できるチャットサービスだ。

 サイトには現時点で放送されているテレビ番組のリストが表示されており、それぞれの番組に対してチャットルームが用意される。チャットルームにログインする際にニックネームなどを指定する必要はなく、投稿したコメントは、チャット参加者全員に匿名で共有される。

 投稿したコメントは、一定時間を経過したのちに消えるという仕様になっている。クラウドリンク代表取締役の相馬純平氏によると、「ネガティブなコメントを表示し続けないための措置」だという。

 また番組の盛り上がりを感じた際は、画面クリックしたりエンターキーを連打したりして「みんなのテンション」と呼ぶ画面左上のメーターの値を増やすことができる。みんなのテンションは、ほぼリアルタイムにグラフ表示されるため、どのタイミングで番組が盛り上がっているのかを知ることができる。

 相馬氏は、ボタンのクリックだけで盛り上がりを共有できる点について、「コメントの投稿はユーザーにとって敷居が高いため、ボタン操作だけで参加できるという容易さを心がけた」という。1つのチャットルームでテンション数が一定まで上昇すると、画面上に花火が上がる。「テレビを見ながらでも、視界の片隅でなんとなく盛り上がりを共有できるようにしている」(相馬氏)

 てれび応援団ではまた、リアルタイムの番組情報共有だけでなく、過去に放送された番組への評価をもとに、今後のおすすめ番組を表示する「今後の注目番組」という機能も用意している。グラフはブログなどに貼り付けることもできる。

 サービスの公開は8月14日だが、その後も機能追加やマイナーアップデートを繰り返しており、10月1日にはパフォーマンスを改善した最新版となる「Release14」を公開した。

 9月時点でのユニークユーザーは月間1万5000ほどで、ページビューは約3万となっている。サイトは、JavaとFlex、Rubyで構成され、理論上は8000人の同時参加が可能だという。今後はユーザー集客のための施策を積極的に行う予定で、将来的には広告やイベントとのタイアップなどで収益化することを狙う。「今や個人が見るものとなったテレビだが、かつてはお茶の間で共有するものだった。そのころの感動の共有を再現したい」(相馬氏)

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