IBMは米国時間10月5日、同社のクラウドベースのプラットフォーム「LotusLive」をベースにした、新しいエンタープライズコラボレーションサービスをリリースする予定である。同サービスは、1Gバイトのストレージとともに、1ユーザーあたり月額3.75ドルで提供される予定である。
この新しいサービス「IBM LotusLive iNotes」によりIBMは、初めて一般市場向けのクラウドベースサービスに本格参入する。同サービスに含まれる電子メール、カレンダー、コンタクト管理はすべて、既存のオンプレミス電子メールサービスと連動させるか、または、スタンドアロンのソリューションとして動作するように設計されている。ユーザーあたりの月額はわずか3ドルからとなる予定だ。
実際のところ、今回のIBMの新サービスは、「Google Apps」やYahooのサービスとそれほど変わらない。大きな相違点は、これが、これまで一貫して企業を対象にサービスを提供してきたIBMによるサービスだという点である。「Lotus Notes」を好むか好まざるかにかかわらず、これは、クラウドコンピューティングやホステッドアプリケーションの台頭を象徴する、大きなニュースである。
IBM Cloud Collaboration Services担当バイスプレジデントを務めるSean Poulley氏は、顧客は長い間、戦略的なホステッドソリューションを探し求めていたと述べた。IBMは、サービスのセキュリティを高め、「エンタープライズレディ」にするために尽力してきた、と同氏は述べた。
IBMがより多くのクラウドベースサービスの提供を開始しようと考えたのは、IT組織において大きな責任を負う人間の数が減少傾向にあるからである。また、共有ドキュメントやファイルへのアクセスを必要とする組織外の人間への依存度も高まっている。オンプレミスコラボレーションアプリケーションは、共有形式で動作するように調整できる場合が多いようだが、LotusLiveは最初からそのように動作するように設計されている。
なぜIBMは今回の新サービスをLotusファミリーの一環として発表したのかと尋ねたところ、Poulley氏は、Fortune 100企業の半数以上が、Lotus Notesを含むIBMのコラボレーション技術を利用しており、同ブランドは広く認知されていると述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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