米下院委員会のワックスマン委員長、ネット中立性を支持--賛成派に大きな弾み

文:Marguerite Reardon(CNET News) 翻訳校正:編集部2009年09月18日 12時54分

 米下院エネルギーおよび商業委員会の委員長であるHenry Waxman議員(民主党、カリフォルニア州選出)が米国時間9月17日、Edward Markey下院議員(民主党、マサチューセッツ州選出)が提案したネット中立性関連法案の共同提案者に加わると表明したことを受け、ネット中立性の支持者らの勢いが加速した。

 下院エネルギーおよび商業委員会は、米連邦通信委員会(FCC)を監督する立場にある。Waxman議員は17日、小委員会の公聴会において、インターネットのオープン性を維持するための規則を確実に課すべき時が来たと述べた。

 Waxman議員は公聴会において、「ネット中立性による明瞭性、一貫性、予測可能性により、業界は恩恵を受けるだろう」と述べた。「必要ならば法律によって、ネット中立性に関する規則を正式に確立する時期が来たとわたしは考える」(Waxman議員)

 Edward Markey議員とAnna Eshoo下院議員(民主党、カリフォルニア州選出)が提案した同法案は、インターネットサービスプロバイダー(ISP)がウェブのコンテンツを遮断したり、優先度付けしたりすることを禁止するものである。

 2008年にObama大統領の選挙を支援した同法案の支持グループは、ネット中立性に関する法律または規制を強く要求してきた。そして今回のWaxman議員の支持を称賛した。

 Open Internet Coalitionのエグゼクティブディレクターを務めるMarkham Erickson氏は声明で、「『Internet Freedom Preservation Act(インターネット自由保護法案)』(H.R. 3458)の共同提案者に下院エネルギーおよび商業委員会の委員長であるHenry Waxman議員が加わったことは、インターネットのオープン性に対する議会の支持に向けた喜ばしい大きな一歩である」と述べた。「77人の会員を代表して、本件に関する同氏の力強い指導力に感謝の意を表明する」(Erickson氏)

 AT&T、Verizon Communications、Comcastなどの大手ブロードバンドプロバイダは、ネット中立性関連法に異議を唱えている。これらの企業は、自社のネットワークを管理する権利が必要だと主張している。ネット中立性の支持者の多くは、サービスプロバイダが「合理的なネットワーク管理」を提供する権利も必要だという点について同意しているが、サービスプロバイダが自身の権利を濫用することがないようにするための防衛措置が必要だと考えている。

 共和党は、法案の成立に反対する姿勢を示した。Marsha Blackburn下院議員(共和党、テネシー州選出)は、「規制を増やそうという議論にはうんざりしている」と述べた。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

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