Net Applicationsが発表したブラウザの利用統計によると、世界各国の状況を反映するために集計方式を変更した後も、「Internet Explorer」の主なライバルたちがじりじりと追い上げている以前の傾向が再び示されているという。
Mozillaの「Firefox」は22.5%から23%へと最も顕著な伸び率を示した。Googleの「Chrome」は2.6%から2.8%へと上昇し、Appleの「Safari」は4.1%と変わらない。IEは67.7%から67%へと低下した。今週、「Opera 10」がリリースされた第5位の「Opera」は2%のままで基本的に変わっていない。
ブラウザ戦争が本格的に戻ってきた様相だ。IEは優勢を保っているが、ライバルたちは、ウェブをアプリケーションのより良い基盤にするために、新しい機能を競って組み込んでいる。これは、1990年代のブラウザ戦争の第一世代のときにNetscapeが抱いていた構想だ。Microsoftは最近になってようやく、HTML 5の策定に真剣に参加し始めた。
今回、Googleなどの利益を上げている有数の会社は、クラウドコンピューティンにおけるウェブアプリケーションという側面を押し出していて、MicrosoftでさえもオンラインバージョンのOfficeを開発中であるなど、この傾向を取り込んでいる。ブラウザとウェブを使用したアプリケーションの実行は、10年越しの苦労の末にようやく光明が見えつつある。
MicrosoftはWindows XPとともに出荷されたIE 6から世界を引き離そうと努力し、Net Applicationsの統計によると、一定の進捗を見せている。
7月から8月にかけて、IE 8の利用シェアが12.5%から15.1%増加したのに対し、IE 6は27.2%から25.3%に、IE 7は23.1%から21.1%に減少した。
6月にリリースされたMozillaのFirefox 3.5も、4.5%から8.9%に増加している。Firefox 3.0は16.2%から12.5%への減少だ。
モダンブラウザを使用することは、ウェブアプリケーション技術を達成する上で重要だ。古いブラウザでは高度な技術がサポートされていない。たとえば、ページレイアウトとグラフィック、ビルトインビデオなどのHTML機能、そして最も重要だと思われるウェブベースのJavaScriptプログラムを高速で実行する機能などが欠けている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。 原文へ
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