マルチタッチインターフェースが大流行しているが、それも当然のことだ。そして、Mozillaのプログラマーが、「Firefox」ブラウザで、ウェブアプリケーション向けに同技術を利用できるようにする取り組みを続けている。
現在のFirefoxは、マルチタッチジェスチャーによる操作が可能だ。例えば、3本の指で上下になぞってウェブページの先頭や最後に移動したり、2本の指でつまむ動作をしてズームアウトさせたりすることができる。しかし、コンピュータサイエンスを学ぶブラジル人学生で、Mozillaでのインターン期間を終えたばかりのFelipe Gomes氏は、Firefoxだけでなく、ウェブベースのアプリケーションでもマルチタッチを利用できることを示すデモを行った。
Gomes氏のデモでは、マルチタッチによって、アイコンの縮小や拡大、ペイント、写真の範囲選択、卓球ゲーム「Pong」のプレイなどの操作が行われている。
例えば、「iPhone」やHewlett-Packard(HP)の「TouchSmart PC」のマルチタッチインターフェースでは、コンピュータが画面上における複数の指の接触や動きを読み取る。そして、Appleの「MacBook」は、マルチタッチトラックパッドを搭載している。
ただし、マルチタッチには、さまざまなジェスチャーの意味の標準化という問題がある。MacのFirefoxと「Safari」は、3本の指を左右に動かすことで、閲覧履歴を戻ったり進んだりできるという点では共通している。しかし、Safariは、Mozillaの3本の指を上下に動かしてページの先頭や最後に移動するという操作には対応していない。
Multitouch on Firefox from Felipe on Vimeo.
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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