視聴者の盛り上がり状況を把握することの分類に主眼が置かれているため「言語解析としての精度はさほど高くない」(有安氏)といい、60%程度の精度であるという。それでも、視聴者が盛り上がった時間と、その盛り上がりが肯定的か否定的であるかを認識できれば「放送局にとってこれまでにない、貴重な番組評価を集めることができる。新たな発見も生まれるはず」(有安氏)と期待を寄せる。
サービスの開始時期や具体的な実施方法などは決まっていないが「テレビとPC、携帯電話を組み合わせた『3スクリーン』サービスへの取り組みは現在、NHKにとって重要なテーマ。情報還流システムは発展性もあり、早期実現の可能性は高い」(広報部)と前向き。
「インターネット上の意見には、NHKにとって現在足りない部分を埋めてくれるかもしれない貴重な意見も多い。もちろん、番組をリアルタイムに視聴してほしいという狙いもあるが、何に共感して、何を楽しんで、何に対してツッコんでくれるのか、それを知りたいと強く願っている」(有安氏)という開発者の思いが、NHKに新たな風をもたらすことになりそうだ。
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