News Corp.の最高経営責任者(CEO)であるRupert Murdoch氏は、自身が所有する新聞各誌とテレビ局に関連するすべてのオンラインコンテンツに対し、課金する予定であると述べた。
デジタルメディア業界には、これをばかげていると考える人もいるだろう。そして、必然的だと考える人もいるだろう。
The Financial Timesは米国時間8月6日、Murdoch氏は、頭打ちの広告市場に「何やらよい兆し」を見い出したと付け加えて、これを報じた。
同氏はすでに、2年前にNews Corp.が買収したThe Wall Street Journalの大部分を所有している。しかし同氏は、Dow Jones & Companyの残りの部分、テレビと映画界大手Fox、New York Post、英国のThe Timesも所有している。News Corp.は、Foxテレビのコンテンツの大部分(と、NBCとABC)をウェブ上で無償で提供する共同ビデオベンチャーであるHuluとも提携している。
新しくHuluと提携したDisneyのCEOであるRobert Iger氏は、2009年7月に開催されたカンファレンスにおいて、無償でウェブコンテンツを提供する必要があるとは思っておらず、消費者は喜んで支払ってくれるだろうと述べた。
The Financial Timesによると、Murdoch氏は、「われわれのすべてのニュースウェブサイトに対し課金するつもりだ。われわれが成功すれば、すべてのメディアがこれに従うだろう」 と述べたという。
2008年秋に景気が後退するずっと前の2007年終わりにMurdoch氏は、これとは正反対の発言をしており、The Wall Street Journalにおいて、無償の広告収入モデルの方が、サブクリプションモデルよりも有益だろうと主張していた。
おそらくこの新しい有償コンテンツ戦略は、ソーシャルネットワーク「MySpace」など、News Corp.のデジタルのみの資産には適用されないと思われる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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