より良い自動車向け電池を追求する日産自動車とEnerDelは米国時間7月30日、より優れた電池用導電材の研究支援で協力すると発表した。
今回の提携では、米アルゴンヌ国立研究所が行っている、スラリー液でできた新しい電解液を開発する研究に対して、両社が共同出資することが定められている。この研究は、特に電気自動車とハイブリッド自動車向けの電池のために実施されている。
リチウムイオン電池を製造するEnerDelは、Think GlobalのシティーカーとFisker Automotiveの高級プラグイン電気自動車への供給契約を結んでいる。いずれのモデルも、1年以内に発売される見込みだ。一方、日産自動車は来週、セダン型の完全電気自動車の発表を予定している。このモデルは、2010年に発売予定だ。
リチウムイオン電池は、現在のハイブリッド自動車で使用されているニッケル水素電池に代わって、今後2年以内に発売予定の世代の電気自動車に電力を供給する。
家庭用電化製品でも使われているリチウム電池は、比較的軽量で、より高いエネルギー密度を可能にする。しかし、研究者たちは性能とコストを改善するために、異なる電解液の使用を含めた斬新なアプローチを模索している。
マサチューセッツ工科大学教授のDavid Sadoway氏は2009年、3層の融解金属を使用する「液体電池」の試作品を作成した。3つの層のうち、2層は電池の電極の役割を果たす。真ん中の層は電解液である。
この方法の利点は、この液体は素早い充電と放電が可能だということにある。この方法で作られた電池は、より安価で、持続時間も長くなると期待されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。原文へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」