最新Wi-Fi標準規格である「802.11n」がまもなく正式に承認される予定だ。
802.11nは従来の規格である「802.11g」よりも高速で周波数帯が高くなっている。電気電子学会(IEEE)の作業部会である802.11は米国時間7月17日、802.11nに関する最終承認投票を行ったと、同作業部会のメンバーであるTrapeze NetworksのMatthew Gast氏が明らかにした。
Gast氏は20日にブログ投稿で、この投票は圧倒的多数で可決し、802.11nが公開に向けてIEEE 802のこのワイヤレス標準化グループの「上位層」へと通過したと述べた。
この上位層は802.11nを全会一致で承認し、9月11日の最終承認に向け、IEEE Standards Board Review Committeeに通過している。
Gast氏は「おもしろい巡り合わせだが、9月11日は802.11nの歴史にとって結びつきの強い日だ」と述べ、「Task Group Nで長年議長を務め、現在は802.11作業部会の議長であるBruce Kraemer氏は、(Task Group Nの前身である)『High Throughput Study Group』の初めての会合は2002年9月11日だったと述べている。承認されれば、802.11nの取り組みは、少なくとも1つの議案でちょうど7年間かかったことになる」と語った。
802.11nに対する最終承認の遅れによって、多くのWi-Fi装置とPC製造会社が、承認に先立ち「Draft 2.0」の下、2007年の仕様を実装し始めた。このため、いまではすでに多くのデバイスに802.11nが搭載されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」