fonfunからスピンアウトした上海ネットビレッジ、台湾VCを引受先とした第三者割当増資

岩本有平(編集部)2009年07月23日 12時46分

 中国にてモバイル向けのアフィリエイトサービスや検索エンジンを提供する上海網村信息技術有限公司(上海ネットビレッジ)は、台湾のベンチャーキャピタル「Innobridge Venture」に対して7月31日を払込期限とする第三者増資を実施する。これまで台湾と米国で投資を行ってきたInnobridge Ventureの中国本土への投資はこれが第1号案件となっており、増資額の詳細は非公開だが数億円規模。

 上海ネットビレッジは、2004年11月にfonfunの100%子会社として上海に設立された。当時は中国市場向けに日本のコンテンツプロバイダーが持つコンテンツのライセンスを取得し、ローカライズして中国のサービスプロバイダーを通じて提供していたが、これに加えて2005年末にはモバイル向け検索エンジン「UUcun」を、2008年7月にはモバイル向けのアフィリエイトサービス「UUadv」を展開。UUadvは現在、月次売上が対前年比700%の急成長となっており、収益の9割以上を占めている。

 2008年末日にマネジメント層主体でfonfunからスピンアウト。同社によると、日本の親会社からマネジメント層主体でスピンアウトしたモバイル企業は初めてだという。

 今回の増資で同社はアフィリエイト事業をさらに加速したい考え。また、これまでの事業で培ってきた国内コンテンツの中国展開も強化するとしている。

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