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レッドハット、KVMベースの仮想化を組み込んだ「Red Hat Enterprise Linux 5.4 Beta」をリリース

文:Matthew Broersma(ZDNet.co.uk) 翻訳校正:編集部2009年07月03日 11時12分
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 Red Hatは米国時間7月2日、「KVM」ベースの仮想化を組み込んだ初めてのバージョンとなる「Red Hat Enterprise Linux 5.4」のベータテストバージョンをリリースした。

 Red Hatは2008年9月、KVM(Kernel-based Virtual Machine)技術を、開発元であるQumranetとともに買収した。Red Hatは2月、同技術に基づく仮想化製品群を開発する意向を明らかにし、6月に「Red Hat Enterprise Virtualization(RHEV)」シリーズの最初のベータバージョンをリリースした。RHEVシリーズには、スタンドアロンのハイパーバイザ「RHEV-H」のほか、サーバおよびデスクトップ用の仮想化マネージャが含まれる。

 「Red Hat Enterprise Linux 5.4 Beta」は、KVMベースの仮想化を初めて組み込んだバージョンである。KVMは、最終的に「Xen」ベースのこれまでの仮想化システムを置き換えることになる。Xenをベースとする仮想化の提供とサポートは、RHEL 5シリーズの製品寿命が続く限り、KVMと並行して継続される予定となっている。

 「Red Hat Enterprise Linux 5.4は、KVMで初の商用強度のある実装を提供する。これは、上流のLinuxカーネルの一部として開発されている」とRed Hatは声明で述べた。

 Red Hatによると、KVMは完全な形で組み込まれているため、たとえユーザーがXenベースの仮想化からKVMベースの仮想化に乗り換えた場合でも、RHEL 5で動作検証済みのアプリケーションは再ビルドや再検証の必要がないという。「カーネルとユーザーAPI(アプリケーションプログラミングインターフェース)に変更はない」とRed Hatは述べた。

 このベータバージョンでは、複数の仮想化ツールが用意されているほか、パフォーマンスやセキュリティ、開発者向けツールも改善されているという。例を挙げると、RHELを「VMware」プラットフォーム上で展開した場合のクロック管理の改善や、画面のレンダリング時間を短縮する新しいソフトウェアが追加されている。さらに、同OSでは、仮想環境で実行する際のI/Oサポートの改善が図られているほか、イーサネット上のファイバチャネル管理用のユーティリティも新たに搭載された。

この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ

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