米政府は米国時間6月23日、燃費効率のよい新世代自動車の開発促進を図る取り組みである「Advanced Technology Vehicles Manufacturing Loan Program(先進技術自動車製造ローンプログラム)」の融資対象となる企業数社を発表した。
Ford Motorは、多様な燃費向上イニシアチブに対し、総額59億ドルの融資を受ける。日産自動車への16億ドルの融資は、テネシー州の工場を電気自動車製造向けに改修するための資金となる予定だ。
Tesla Motorsも同プログラムの対象に選ばれ、4億6500万ドルの融資を受ける。その大部分は、最近発表されたセダン型電気自動車「Model S」の製造施設の建設に使われる予定となっている。
ここしばらくの間検討されてきた250億ドル規模のAdvanced Technologyプログラムに対し、多くの自動車メーカーらが融資を受けようと申請していた。有望な企業のみが同プログラムの融資対象となるという条件から、General MotorsとChryslerは、ハイブリッド車および電気自動車を開発しているにもかかわらず、両社の申請は却下された。
Fordは2009年に入って、部品サプライヤのMagna Steyrと共同開発した電気自動車を2011年に発売する計画を発表した。同社は、同自動車と、2010年発売予定の「Transit」モデルをベースとする商用電気自動車の製造に融資を利用する予定である。
日産自動車は、純粋な電気自動車の開発において、主要な自動車メーカーの中でもリードしており、リチオムイオン電池パックによって米国の道路を走行する純粋な電気自動車を2010年に製造すると発表している。
日産自動車は同社技術として、「Nissan Cube」プラットフォームを利用した電気自動車のテストモジュール「EV-02」を報道関係者らに披露した。走行可能距離は約100マイル(約160.9km)となっている。同社は、テネシー州にある工場で、年間15万台の電気自動車を製造する計画である、関連電池製造施設では、年間20万個のリチウムイオンパックを製造する予定である。同工場は、2012年に製造を開始する見通しである。
そのほかにも意欲的な自動車メーカーらが、選定結果の発表を待っている。その中の1社であるインディアナ州を拠点とするBright Automotiveは、輸送向けの商用プラグインハイブリッド電気自動車の開発を計画している。同社は申請に対し、何の回答も得ておらず、回答期限も知らされていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス