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「世界を変える技術」のシードが集まる--Venture BEATがIPAとのコラボイベント - (page 2)

岩本有平(編集部)2009年06月19日 20時36分
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 今回デモを行った技術者の多くがIPA未踏IT人材発掘・育成事業出身。この未踏事業では研究者や学生に対して研究費を提供し、著名開発者などがPMとして技術指導を行った上で、優秀者に対して「スーパークリエータ」の認定を行うというもの。開発の成果物は開発者に提供するため、成果物をもとに起業するということもできる。

 今回デモを行った研究者とその内容は以下のとおり。

  • 小菅祐史氏(慶應義塾大学大学院理工学研究科修士課程/日本学術振興会 特別研究員。2008年度上期未踏IT人材発掘・育成事業採択 スーパークリエータ認定)
     もともとPCに触れたときからセキュリティに興味を持っていたという小菅氏が開発するのはウェブアプリケーションのセキュリティ自動検証ソフト「Amberate」だ。このソフトではウェブアプリケーションごとにすべての攻撃テストを行うのではなく、個々のウェブアプリケーションに対して適する攻撃テストを自動生成する。これによって通常のぜい弱性検出ツールに比べて高速かつ高い検出率と誇るという。
  • 三並慶佐氏(dango代表取締役。2007年4月度I期未踏ソフトウェア事業採択)
     Flashでオンラインゲームを開発するフレームワークの「dango」を未踏で開発していた三並氏。現在は法人を設立し、1つのソースコードでmixiやFacebook、自社ゲームサイトにゲームを配信する「dangoプラットフォーム」と、同プラットフォームで稼働するソーシャルゲームを開発している。
  • 梅谷信行氏(東京大学大学院新領域創成科学研究科。2008年度上期未踏ユース採択 スーパークリエータ認定)
     当日飛び入り参加だったという梅谷氏は、これまで異なるソフトウェア上で行われていたCAD(コンピューターを使った設計)とCAE(解析)と一体化することで、データの作成や解析を高速化。さらに設計物の形状を変えながら、リアルタイムに解析結果を閲覧できる統合型設計解析ソフトウェアを紹介した。
  • 加藤公一氏(日本ユニシス総合技術研究所先端技術部研究員)
     日本ユニシスの研究員である加藤氏はグラフィックボード(GPU)を計算に利用することで、レコメンデーションエンジンの高速化を図るデモを公開した。GPU2枚を使うことで、CPU(Intel i7)シングルコアに比べて260倍の速度でレコメンデーションのためのデータのインデキシングを行えるという。
  • 立花隆輝氏(日本アイ・ビー・エム東京基礎研究所主任研究員)
     日本アイ・ビー・エムの研究員である立花氏は、感情によって抑揚のつく“人の話し方”をリアルに再現する音声合成技術を紹介した。合成用のテキストに対してタグをつけることで、合成した音声の一部を強調したり、口調を変えたりできる。将来的にはIVRやカーナビでの利用を想定する。

 またこのほかにも、勝屋氏がPMをつとめる2008年度下期未踏IT人材発掘・育成事業採択者もデモを行った。詳細は以下のとおり。

会場の様子 会場でのデモの様子

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