「Firefox 3.5」のベータ版がリリース候補(RC)版にアップグレードされた。Windows、Mac OS、Linux向けが提供されている。このRC版は、ベータ4やプレリリース版の「b99」と比較して、一目で分かるような大きな違いはない。一般的に言えば、RC版は先行するベータ版より安定度が増していると考えられる。ただし、「Nightly Tester Tools」「MR Tech Toolkit」といったアドオンを利用して、互換性のないアドオンを強制的にベータ版で動かしている人は、そのことで安定性をいくらか低下させているおそれがある。
Firefox 3.5での改善点については、既に詳しく紹介されている。プライベート閲覧モード、ジオロケーション(地理位置情報)、ページ読み込みおよびJavaScript実行の高速化、オフライン時の対応を改善するローカルストレージ、音声および動画コーデックであるOgg Vorbis/Theoraのネイティブサポートなどだ。3.5のRC版やそれ以前のベータ版を利用中なら、「Dailymotion」にアクセスして、Flashベースではない動画再生を体験できる。
ほかにも改善点として、
ベータ版を使っているテスターはMozilla側のまとめで約80万人にのぼるため、Firefox担当ディレクターのMike Beltzner氏は、6月末にFirefox 3.5が正式版になるまで、これが唯一のRC版になるのではないかと語っている。
不可解なことに、このRC版では「ヘルプ」メニューから「Mozilla Firefoxについて」(About)を表示させてもRC版であることが明記されないのだが、半日テストしてみてこれといった問題は生じていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。原文へ
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