米ビデオゲーム業界の4月の売上高、前年同月比で約17%減--NPD調査

文:Daniel Terdiman(CNET News.com) 翻訳校正:編集部2009年05月15日 11時56分
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 ビデオゲーム業界の4月の売上高は2カ月連続で減少し、前年同月比では約17%減となった。以前は景気後退の影響を受けにくいと思われていたビデオゲーム市場にとって、これは不吉な傾向だ。

 市場調査会社のNPD Groupによれば、ビデオゲーム業界の4月の売上高は10億3000万ドルで、前年同月の12億4000万ドルから16.9%の減少となった。前月の14億3000万ドルと比べても、30%減少した。

 NPDのアナリストであるAnita Frazier氏は報告書の中で、「この結果から、ビデオゲーム業界が縮小しはじめたという結論を下すのは困難である」と注意を促した。「(2009年)4月の比較対象となっているのが、前年同月比で約50%の成長を達成した2008年4月であることを忘れてはいけない」(同氏)。

 さらに、Frazier氏は、同業界の2009年4月の業績は4月の記録としては過去2番目に良いものだった、と述べた。同氏によれば、全体的な売上数量の下げ幅はわずか5%にとどまっており、売上高の大幅な低下は「平均販売価格」の下落によるところが大きいという。

 とは言うものの、同市場が広範かつ急速に減速しているのは、ほぼ間違いない。既に3月の時点で、売上高は前月の14億7000万ドルから2.7%減少していた。そして、4月には3大ゲーム機(Microsoftの「Xbox 360」、任天堂の「Wii」、ソニーの「PlayStation 3」)すべての売上高が大幅に減った。それぞれの下げ幅は、Xboxが47%、Wiiが43.4%、PS3が41.7%だった。

 ビデオゲーム業界、少なくともハードウェア分野において明るい話題といえば、任天堂が北米で携帯型ゲーム機「Nintendo DS」の最新モデルである「DSi」を4月に発売したことくらいだ。任天堂は4月に、前月比84.7%増となる104万台の携帯型ゲーム機を販売した。

 おそらく、4月のビデオゲーム業界に関する数字で最も興味深いのは、一時はコンソール販売を独占していたWiiの売上高が急速に低下していることだろう。Wiiは4月も3大ゲーム機の中で首位を維持したが、ここ数カ月、入手が容易になったにもかかわらず、以前の勢いは衰えている。2009年の初頭、特にホリデーシーズン中は、小売店でWiiを購入するのはほぼ不可能だった。最近では、多くの店で簡単に買うことができる。

 しかし、Frazier氏は再び4月の数字の衝撃的な低下の要因として、Wiiの売上高が前年同月比で52.4%も低下したのは(任天堂は2008年4月、71万4000台のWiiを販売した)、2008年4月に「Super Smash Bros. Brawl」と「Mario Kart」という2つの大人気タイトルの発売によってWiiの売上が増加したためである、と述べた。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ

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