富士通研究所は5月12日、暗号化された印刷物をカメラ付き携帯電話で復元し、閲覧できるようにする技術の開発に世界で初めて成功したと発表した。暗号化された印刷物を携帯電話のカメラ映像を通して覗き込むと、暗号化領域が復号された状態で閲覧できるという。
スキャナとPCでの複合と違い、カメラ付き携帯電話で紙媒体の暗号部分を復号・閲覧する場合、カメラを持つ手が震えたり、上下左右に傾くことから手ブレや画像の歪みが発生し、復号処理が失敗しやすい。
この問題に対し、領域検出処理と復号処理の前に、同社が開発した画像選択フィルタ処理を導入することで解決した。具体的には、携帯電話で動画撮影された入力画像のうち、手ブレや歪みのある画像を排除する。手ブレや歪みの補正をするのではなく、検出だけをすることで、所要時間を従来の約50分の1にまで短縮した。
この技術によって、PCとスキャナがなくても、カメラ付き携帯電話があれば暗号化領域の復号と閲覧ができるとしている。具体的には、社外やPCを設置していない職場、あるいは一般家庭での利用を想定している。例えば、外出の際に機密情報を暗号化して保護したり、手帳の中に記載している電話番号やクレジットカードのID、パスワードなどを暗号化することが考えられる。2009年度内での実用化、2010年度内での製品化を目標としている。
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