仕事を山ほど抱えているがいくらやっても終わらない。「ならばいっそ全部投げ出したらどうだろう」という考えが頭をよぎった、という経験は、誰でも1回はあるだろう。そんな風に、ちょっとばかり切羽詰まった状態が続くようであれば、本書を読めば少しは気が楽になるかもしれない。
「やりたいことしかやらない」という「悪魔の流儀(デーモン・スタイル)」だが、決して仕事に投げやりになるわけではない。むしろ、自分の体力と時間は有限であるから、有効に使うことで、結局は自分も周りも助かるんじゃないかという、究極のワークスタイルのススメなのである。
「ある程度の年数、がんばって仕事を続けてきたが、毎日が仕事に追われて終わってしまう。これでいいのだろうか」という人に気づきをもたらす3つのキーワードが、「開き直る」「好きなことをやる」「がんばらない」だ。たいていのビジネス書では、「開き直れ」などとは言わないが、いい意味での開き直りは、心身共に健康な状態で、長く仕事をしていくには必要ではないか。
そういう点で、本書はSE向けではあるが、SE以外の仕事をしている人にもぜひおすすめしたい。ただし、ある程度SEとして(あるいは社会人として)仕事の経験を積んでから、読む方がいいだろう。悪魔の流儀が許されるのは、あくまでも成果が出せてのことだからだ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
トラディショナルからモダンへ進化するBI
未来への挑戦の成功はデータとともにある
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス