Adobeは、ニューヨークで開催のStreaming Media East 2009カンファレンスの一環として、同社が4月に初めて発表したオープンソースのFlashビデオプレーヤーフレームワーク「Strobe」を公開した。Strobeは、2009年の第3四半期に利用可能となる見込みだ。
Adobeが「Strobe」の発音を調整して韻を踏むようにしているのではないかと思った人もいるだろうが、そうではない。良かった。
Strobeについて説明すると、これはAdobeのFlashテクノロジに基づいた付属プラグイン向けの製品であり、アーキテクチャである。企業がYouTubeなどに頼らず自社でオンラインビデオをホスティングしたい場合に、Strobeを使えば、カスタムビデオプレーヤーをさらに簡単に構築できる。
AdobeのFlashディストリビューションプロダクトマネジメント担当ディレクターであるJennifer Taylor氏は、AdobeのActionScript言語は「非常に柔軟」だが、「誰もがある意味で最初から作り直さなければならず、その結果、ビデオプレーヤーを作成してオンラインでビデオを使えるようにするのに、希望より長い時間がかかっていた」と説明している。
米国時間5月12日のStreaming Media Eastでの発表の要点は、コンテンツ配信ネットワーク会社から分析会社まで、数多くの大手パートナーが新たに参加している点だ。企業名を挙げると、Adap.tv、Akamai、Brightcove、CDNetworks、Digitalsmiths、EyeWonder、GlanceGuide、Incited Media、iStreamPlanet、KickApps、Level 3、Limelight Networks、Multicast Media Technologies、Nielsen、Omniture、Panache、PointRoll、ScanScout、Thumbplay、Visible Measures、YuMe等である。
Taylor氏によると、Strobeは「ビデオプレーヤーの作成から不可解なものを取り去り、作成プロセスを合理化し、簡単にするため、以前よりずっと短い時間で作成できる」という。同氏は、comScoreの統計では、Flashはすべてのオンラインビデオの80%に使われていると付け加えた。
Strobeフレームワークは無料で提供され、Adobeは課金する予定はない。Taylor氏は、「われわれの目的は、Strobeから直接利益を得ることではない。もちろん、StrobeによってFlashビデオの導入が加速されることを予期しているし、希望している。そして、その上昇機運がすべての人の助けとなる。つまり、われわれのパートナーやフレームワークにプラグインを提供する企業を助けることになる」と述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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