ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン(GfK Japan)は4月27日、エコポイントの対象となるグリーン家電について家電量販店店頭における販売動向を発表した。
エコポイントとは、5月15日以降に省エネ対策を施したグリーン家電を購入すると、付与されるポイントを次回の買い物代金として使える制度だ。今回の発表は、グリーン家電である冷蔵庫、エアコン、地デジ対応薄型テレビについて家電量販店店頭における販売動向を調査したもの。
まず冷蔵庫と薄型テレビではエコポイント付与の対象となる4つ星以上のモデルが大勢を占めており、特に冷蔵庫は省エネ達成基準年度である2010年基準で見ても2009年3月時点で8割以上が対象モデルとなる。地デジ対応薄型テレビは9割以上が5つ星だが、今回多段階評価基準の改正は行わないとされており、ほぼ全てのモデルが対象となる見通しだ。エアコンについては4つ星以上が約半数となっているが、今後構成比が拡大する余地は大きいという。
4つ星以上のモデルを購入するとエアコンと冷蔵庫で5%、地デジ対応薄型テレビで10%のポイント還元が予定されている。3つ星以下がまだ半数を占めるエアコンでは4つ星と3つ星の価格差が約2万円で、8万円の4つ星製品を購入した場合は4000円分のポイントが還元されるとのこと。
冷蔵庫では4つ星と3つ星の価格差が約3万5000円で、12万円の4つ星製品を購入した場合は6000円分のポイント還元に止まることから、ポイントによって価格差すべてを埋めることは難しいといえる。
一方で5つ星が市場の大半を占める薄型テレビは、結果として、薄型テレビは実質的な値下げとなり、市場を大きく刺激すると予想されるとのこと。5つ星同士で比べると、37インチの平均価格である約14万5000円に対して40インチは同14万9000円と、ポイント還元分でサイズアップ分の価格差を埋めることが可能だ。
42インチの平均価格は17万5000円で、ポイント分の1万7500円を考慮すると40インチから42インチへのサイズアップも考えられるという。
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