営業という仕事は、ときに「売らん哉」の姿勢ばかりが前面に押し出され、辛い仕事というイメージを抱く人も多いだろう。しかし、どれほど素晴らしい製品やサービスがあっても、それを売る営業の力がなければ企業活動は成り立たない。その営業の基本を、過剰に煽ることなく淡々と述べるのが本書だ。
営業のテクニック以前に、「売り込みの訪問をしたり電話をかけたりする時の不安や緊張を逆に生かすこと」「誠実であること」「お客様の話をきちんと聞くこと」など、営業の仕事に就いた人が不安に思うことをまずは解消してから、言葉の使い方などの基本的なテクニックを披露する。
これらは、営業以外の仕事をしていても、社会人であれば身につけておかなければならないコミュニケーション能力でもある。本書では、より日本人の習慣になじむように、営業関連の著書を多数出版している監訳者の和田裕美氏が、解説をつけているので、より実践的なテキストとして使えるだろう。
モノが売れないといわれ苦難の時代だからこそ、押しつけの営業ではなく、顧客の気持ちを満足させる「価値」そのものを売らなければならない。
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