東証1部市場から新興市場に資金が流入し始めた際、人気を集めたのはソーシャルネットワーキングサイト(SNS)運営のミクシィやグリー、アメーバブログのサイバーエージェントなどネット株。これらは新興市場の主力銘柄で、比較的多くの売買をこなす流動性の高い銘柄群だ。
ただ、新興市場に注目する市場関係者も、新興市場全般とこれら主力銘柄が一本調子の上昇を続けるとの楽観的な観測は持っていない。売買代金は増加したが、過去の活況局面に比べればまだ低水準であり、「あくまで目先的なあや戻しの動きに過ぎない」との厳しい見方もある。ミクシィなどマザーズ上場のネット企業のほか、新興市場の重鎮である楽天などが活気付いてくると新興市場全般に物色人気が広がる可能性もありそうだ。
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