60.5%が「準備がネック」--厚労省が電子申請の利用実態調査

 厚生労働省は3月31日、同省の電子申請に対する利用実態調査の結果を公表した。

 調査は2008年12月5日から2009年1月31日の間、ホームページに調査票を掲載し、電子メール、郵送、FAXのいずれかにより任意で回答する方式で実施。有効回答数は109件で、回答者の内訳は「事業主」(39.4%)のほか、「個人」(31.2%)、「手続代理者」(29.4%)などが占め、手続代理者の大半は「社会保険労務士」(25.7%)だった。

 調査の結果、厚生労働省の電子申請の認知度は85.3%。利用経験者率は「ほとんどあるいはすべての申請や届出に利用している(7.5%)」「一部の申請や届出に利用している」(30.8%)を合わせて38.3%だった。

 また、利用経験者の満足度では、「満足」「やや満足」の回答が合わせて25%。これに対し、「不満」「やや不満」と答えた割合は61.1%だった。

 一方、電子申請を利用する理由について「行政機関へ出向くための往復時間や待ち時間の節約になるから」が83.3%で最多。次いで「24時間365日いつでも受け付けているから」(80.6%)、「用紙や切手代・交通費など、経費の節約になるから」(63.9%)の順に回答が多かった。これに対し、電子申請を利用しない人の理由では、「電子証明書の取得などの準備に費用や手間がかかるから」という回答が60.5%と圧倒的多数を占めた。

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