配信側は上り100Kbp、200Kbps、350Kbpsのモードが搭載されており、いずれもQVGA(320×240ピクセル)でフル配信が可能。100Kbpsモードにすれば、携帯電話向けに動画を配信することもできる。KeyHoleVideoは、それ自体が受信機能を兼ねているので、多対多のビデオ会議などに使用することもできる。
最大の特徴は、エンコードもデコードも負荷が低いという点。KeyHoleVideoのコーデックには独自開発のフィルタ技術を採用しており、MPEG-2と比較するとおよそ10分の1程度の時間で処理が完了するのだという。筆者が2年ほど前のノートPCでテストしたところ、2〜3個の同時受信をおこなってもストレスは感じなかった。
「このフィルタは、連続する2フレーム間で同じような映像であるかどうかを判断し、違う映像である場合にのみ、その部分の差分をエンコードして送信するため時間もかからず負荷も低い」(同社広報)
KeyHoleTVおよびKeyHoleVideoは、同社独自の地上デジタル放送難試聴問題解決技術の実証として、2007年5月24日から7月28日まで一部の在京キー局協力のもと、番組をアナログ電波区域外へ再送信する実験を実施した。
当時“ソフトだけで地域キー局のテレビ番組を世界中で試聴できる”と話題となったが、実験が終了した現在では配信されているコンテンツはすべてユーザーが独自で配信しているものとなっている。そのため同社では、テレビ番組の同時再送信を行う場合、配信コンテンツにパスワードを設定して家族間のみでコンテンツを共有し著作権侵害を防ぐよう呼びかけている。
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