IMJモバイルは2月23日、「モバイル動画に関する利用実態調査」の結果を発表した。
この調査は1月23日から27日、第3世代携帯電話端末を持ち、週1回以上モバイルサイトを閲覧している全国の15歳から34歳の男女(調査会社が保有する調査パネル)を対象に、モバイルインターネットリサーチにより実施した。有効回答サンプル数は500となっている。
調査結果によると、週に1回以上モバイルサイトを閲覧しているモバイルユーザーの約8割が、モバイル動画の閲覧を経験しているという。ただし、有料動画の閲覧経験があるユーザーはそのうちの約2割にとどまることから、大半のユーザーは「モバイル動画は無料で見るもの」という認識を持っているようだ。
モバイル動画で最も閲覧されているジャンルは「音楽関連」(67%)で、2番目に多かったのは「アニメ」(34%)となった。これは、PCでの閲覧ジャンルと変わらない順位となっている。また、利用しているモバイル動画共有サイトでは「YouTube」が65%で最多となり、PC同様にモバイルでも人気があることがうかがえる。
モバイル動画の閲覧頻度は、「ほぼ毎日」が30%で最も多く、これは他のポータブルメディアと比較しても高い頻度であることがわかった。また、1回のモバイル動画閲覧時間は、半数が「10分以内」と答えていた。モバイルでは、短時間で毎日見て楽しめる動画が好まれているとIMJモバイルでは分析している。
モバイルで動画を閲覧するシーンを尋ねたところ、最も多かったのは「自宅でくつろいでいるとき」(78%)となり、次いで「就寝前」(43%)、「休日」(37%)となった。外出先や仕事の合間といった隙間時間ではなく、PCやテレビなど他に映像メディアを楽しむ手段のある自宅での閲覧が最も高いことから、「映像コンテンツを楽しむスタイルにモバイルが影響力を持ち始めた」(IMJモバイル)としている。
モバイルで動画を閲覧することに対する不満では、「再生までの時間」や「画質」「画面サイズ」が最も多く挙げられた。一方でサイトの使い勝手やコンテンツ数など、サイトの作りに対する不満は少なかった。これらのことから、今後は通信環境やデバイスの向上により、さらにモバイル動画市場が拡大することが期待されるとしている。
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