為替の円高と国際的な景気減速に多くの製造業企業が苦しむ中、ジャスダック上場のコネクターメーカー、第一精工の株価が堅調に推移している。2008年10月29日に865円の安値を付けて以降、戻り歩調に入り、現在も1300円近辺で取引されている。日本を代表する製造業銘柄が為替動向に左右される不安定な動きとなる中、堅調な動きが注目を集めている。
第一精工は京都の精密金型メーカーとして発足した企業だが、精密プラスチック部品や半導体設備などに相次いで参入。そのひとつとして現在の主力であるコネクタにも進出した。高機能化とともに小型・軽量化が求められる通信、情報通信分野向けで活躍している。
株価を支える最大の要因は業績面の好調。そのコネクタは携帯電話向けで約5割のシェアを握るほか、ノートPCでは実に9割を占めている。目下、2008年のヒット商品番付にも入った超小型のノートPC、ネットブック向けが飛躍的に増加。業績拡大をけん引している。
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