通話、メールなど、携帯電話の機能が最小限に絞られた、いわゆる「シンプル携帯」。ネットユーザーの意識について、20代から40代を中心とする417名の回答を集計した。
機種変更をするなら、どのような端末に変更したいかと聞いたところ、「スマートフォンや多機能携帯」が全体の61.9%だった一方、「シンプル携帯」は38.1%が支持。特に、女性(42.3%)と40代(43.1%)がシンプル携帯を好む傾向があった。新機能が続々搭載され、複雑化し続ける携帯電話市場に逆行するニーズが見て取れた。
機種変更をするなら「シンプル携帯」と答えた159名に、機種変更の際、重視するポイントを複数回答形式で答えてもらったところ、「価格(61.6%)」「操作性(51.6%)」「デザイン(48.4%)」の順となった。機能をおさえたシンプルな携帯電話を選ぶ背景には、価格の手ごろさや操作の手軽さを求めるユーザーの意向が反映されているようだ。
しかし年代別にみると全体では3位の「デザイン」が20代では66.7%で最も多く、機能はシンプルでも端末のデザインにはこだわるという若者ならではのニーズがあらわれた結果になった。従来のシンプルフォンは、どちらかといえばデザインより最低限の機能と割安な価格が重視される傾向にあったが、若者のニーズを取り入れたおしゃれなシンプルフォンが登場すれば、さらにマーケットは広がりそうだ。
スマートフォン、多機能な携帯電話を選択した人にも同様に、機種変更時に重視するポイントをあげてもらうと、トップ3は「操作性(68.2%)」「デザイン(67.4%)」「価格(61.6%)」で、シンプルな携帯電話と同様のランキングだった。しかし「操作性」で16.6ポイント、「デザイン」では19ポイントもシンプルな携帯電話選択者を上回っており、多機能だからこそ、使いやすく見た目もおしゃれなものを選びたいというのが本心のようだ。
また4位には「バッテリーの性能」が45.7%でランクイン。こちらもシンプルな携帯電話選択者の27.0%を20ポイント近く引き離していることから、様々な機能を使いこなす上でバッテリーのもちは必須条件と考える人は少なくないようだ。
調査はブロガー向け情報サイト「ブロッチ」などネットマーケティングを展開する株式会社アイシェアが、同社の提供するサービス会員をパネラーとして行った。
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