米国防総省国防高等研究事業局(DARPA)の戦略技術局(STO)が、潜水可能な航空機の設計案について、構想案を募っている。
性能要件で、8時間以内に空中で1850km、海上で185km、水中で22km進行できることが求められている。DARPAが望むのは、ミニチュアのプラモデルではなく、8人のクルーと2000ポンド(約907kg)の荷物を運べる機体だ。
設計について考察すると、機体が潜水モードのときは通風装置で動力装置に空気を供給することを推測できるが、これに関して言えば、原子力やダイリチウム結晶(「スタートレック」シリーズに登場する架空の物質)も無視してはいけない。
こうしたプラットフォームを開発するにあたって難しい点は、DARPAも指摘している通り、航空機と潜水艦の要件が正反対であることから生じるだろう。構想案を提出するのであれば、潜水可能な飛行機を作り出すにあたって克服するべき技術的な限界を明確にするだけでなく、実行可能である根拠も示す必要がある。「応募者は、概念設計についての研究だけでなく、主要な技術的限界を克服できることを証明するための実験やコンピュータモデルの概要も示す必要がある」とDARPAは通知している。DARPAによると、「潜水艦と航空機の両方の操作性を有した機体を実証するこれまでの試みは」残念ながらすべて失敗しているという。
1つの実用案として、海岸線沖の小規模な特殊作戦要員を補充し、その後、収容のために待機することに用いられる可能性がある。こうした軍事活動は、余った潜水艦を利用して実際に準備されている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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