アルカーナは9月30日、仕事を依頼したい人と仕事ができる人をつなぐコミュニティサイト「アポロン」を公開した。ビジネス志向のソーシャルネットワーキングサービスをベースに不特定多数の人に仕事を委託する。同社はこれをクラウドソーシングと呼んでいる。
仕事を依頼をしたい人(買い手)は、仕事の詳細と予算をアポロンに登録。仕事ができる人(売り手)は、登録されている仕事を見て見積もりを出す。買い手の予算と売り手の見積もりを入札形式でマッチングし、お互いの要件が合った場合、仕事を開始することになる。
買い手は、売り手のプロフィールやスキルシート、仕事仲間、過去の評価などから、仕事を依頼するかどうかを判断できる。事前にメッセージなどでのやりとりも可能だ。
仕事の終了後は独自のレビューシステムで双方とも相手を評価する。売り手は、自分が提供できる才能を「スキル」として提示でき、買い手はこれを頼りに売り手をスカウトできる。
アポロンは2008年4月1日にバージョンゼロ版を公開、8月1日にアルファ版としてオープンした。すでに実際のビジネスにつながっている事例もあるという。
買い手のニーズの例には、「翻訳を協力して欲しい」「ペットの世話をして欲しい」「キャンペーンサイトのデザインをして欲しい」「英語の家庭教師をして欲しい」などがあり、売り手の才能とは、「ベビーシッターの経験が豊富」「ウェブサイトのコーディングが短期間でできる」「ECサイトの構築が得意」などがあったという。
サイトの利用は無料。法人、個人を問わず利用できる。複数人での仕事受託も可能となっている。
今後はランキングやグループ、自分の作品の投稿機能など各種コミュニティ機能を実装する予定で、成約数は2008年内に80件を見込んでいる。将来的には成約に応じた課金をする場合もあるとしている。
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