VMwareが、米国時間9月15日のクラウドコンピューティング戦略に続いて、翌16日、デスクトップアプリケーションに焦点を移した発表を行った。
VMwareは同社の「VMworld 2008」カンファレンスにおいて、Mac上でWindows OSを動かすための仮想化ソフトウェア「VMware Fusion 2.0」の一般向け販売開始を発表した。同社はFusion 2.0について、新機能やバージョン1.xからの強化点のほか、仮想マシンの自動スナップショットの採用と、McAfeeの「VirusScan Plus」の無料1年保証を通じて、「Mac上でのWindowsの利用が一層安全になる」ことを強調した。
Fusion 2.0は、同じくMac上でWindowsの利用を可能にするソフトウェア「Parallels」と競合する製品だ。Fusion 2.0により、ユーザーは仮想マシンに最大4つの仮想CPUを追加できる。同ソフトウェアはまた、仮想マシンの1つとして、「Mac OS X Server 10.5 Leopard」のサポートを追加した。Fusion 2.0はすでにオンラインで購入でき、希望小売価格は79.99ドルだ。
VMwareはまた、「vClient Initiative」を発表した。これは「ユニバーサルクライアント」を実現する構想で、ユーザーがどこにいても、いかなるデバイスからでも、データセンターでホスティングされている自分のデスクトップアプリケーション群にアクセスできるようにする。VMwareは、デスクトップイメージの管理アプリケーション「VMware View Composer」を含む「VMware View」という製品セットを第1弾製品として、vClient Initiativeを推進していく。
VMwareのデスクトップアプリケーション戦略は、同社が前日の9月15日に発表した戦略ともうまく調和するように思われる。VMwareは15日、「Virtual Datacenter Operating System」(VDC-OS)テクノロジのリリースなど、複数の発表を行っている。同社はその中で、クラウドコンピューティングにおける企業エンドの重要性を強調していた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」