任天堂の「Wii」は、またもや特許訴訟の矢面に立たされている。
メリーランド州に本社があるHillcrest Labsは、米国時間8月20日に、Wiiが同社の保有する特許を侵害しているとして、米国際貿易委員会(ITC)および米メリーランド州連邦地方裁判所の両方に苦情を申し立てた。
Hillcrest Labsは、ITCに対して、米国内へのWiiの輸入差し止めを申し立てており、米連邦地裁に対しては、金額は明らかにされていないものの、損害賠償を請求している。
消費者家電メーカーに対し、インタラクティブメディアシステムを製造して、ライセンス提供を行うHillcrest Labsは、「ハンドヘルド3Dポインティングデバイス」に関連した3件の特許と、「テレビのディスプレイ上でグラフィックコンテンツを組織的に表示する、ナビゲーションインターフェースのディスプレイシステム」に関連した1件の特許の保有を主張している。
Hillcrest Labsは、運動を感知するリモコン「The Loop」を製造しており、The Loopは、今回の論争の的ともなった特許で保護されているという。
20日に発表された声明の中で、Hillcrest Labsは「当社は任天堂およびWiiに、多大の敬意を表するものの、明らかに任天堂は、当社が保有する特許を侵害しており、当社の知的財産権を保護するため、今回の措置を取るに至った」と述べている。
任天堂は、現時点では公式な回答を発表していない。しかしながら、任天堂が特許保有者からの訴訟に直面するのは、今回が最初ではない。7月にはテキサス州の連邦地裁が、Wiiリモコンではないものの、任天堂製の3つのコントローラが、テキサス州に本社があるAnascapeの保有する特許を侵害していると認定した。任天堂は、この評決を不服として控訴している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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