パロアルト周辺で高級車を乗り回す20代の若者がいまにも増えるかもしれない。VentureBeatは米国時間8月4日、Facebookが在籍する従業員にストックオプションの5分の1を行使可能にしようとしていると伝えた。同社の内部評価は40億ドルとなっている。今秋から実施される予定。Facebookがハーバード大学の寮の一室で創立された頃からの従業員にとっては、ちょっとした臨時収入になるだろう。
Microsoftが2007年に2億4000万ドルでFacebookの株を取得した際、Facebookの評価額は150億ドルとされたが、その後、これは実際の評価額というより「商売上の取引」だったとしている。Microsoftが得た株は「優先株」だったと思われる。一方、上記の40億ドルという評価は普通株に対するものだ。
同社の実際の評価額は、ConnectU対Facebook訴訟の最後の論争の際に精査されたが、原告であるConnectUの創設者たちはFacebookが法的手続き中に正しい評価額を開示しなかったと非難している。
VentureBeatの報道が事実なら、これはFacebookの従業員が新規株式公開(IPO)あるいは巨大技術系企業やメディア企業への売却などの方法で株を現金化することは当面ないことを示唆しているのかもしれない。また、意外に思う人もいるだろうが、「利益より成長」を今も掲げる若い企業にとって株を売る従業員は少々無遠慮に見られるかもしれない。
Facebook関係者からすぐにはコメントを得られなかった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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